東洋医学では、身体全体を流れる生命エネルギーを「気」と呼び、気の流れる道を「経絡」、経絡の滞りやすい所を「経穴・ツボ」と言います。気が滞っているところを刺激して気の流れをスムーズに促してあげるのが「ツボ療法」なのです。ツボは体中のあちこちにあり、それぞれ「反射駆」といって、刺激すると反応が出るポイントが決まっています。
そのツボをゆっくり気持ちいいと感じるくらいの力で刺激すると、身体の不調を改善してくれるものです。例えば、肩こりに効くツボは肩の根元と肩先の中間点にある「肩井(けんせい)」。頭痛に効くツボは首の後ろの髪の毛の生え際のくぼみにある「風池(ふうち)」といわれています。これと同様に、歯ぎしりに効くツボというのもあるのです。
東洋医学でいう歯ぎしり改善の特効穴(ツボ)としては、「陽白(ようはく)」や「四白(しはく)」と「蘭尾(らんび)」があります。「陽白」や「四白」は顔にあるツボ。「陽白」は眉の中心から1寸(親指の太さ程)上に上がったところで、「四白」は瞳の中心部分から真下に下がり頬骨の上の凹みの部分にあります。ツボをゆっくりと押しながら小さな円を描くようにすると効果的。
そして、もうひとつの歯ぎしりのツボ「蘭尾」は、「足三里」(向こう脛の骨の外側を膝から3寸ほど下がったところにある凹んだところ)のツボからさらに下に2寸ほど下がったところ。押すと非常に痛いところがあるはずです。
また、歯ぎしりの大きな原因のひとつはストレスだといわれていますので、3つのツボに加え、精神的な過緊張を取るツボ、精神安定に効くツボを刺激すると万全だといえるでしょう。耳にあるツボ「神門(しんもん)」や「心(しん)」を、綿棒でやさしく刺激するとリラックス効果が得られることでしょう。
手のひらの中央にある「労宮(ろうきゅう)」や足裏土踏まずの中央にある「心包区(しんぽうく)」も同様にストレス解消効果があるので、お試しあれ。さらに、歯ぎしりをしている人は、耳のうしろの骨にある「完骨(かんこつ)」や、耳たぶの後側の凹み「えい風」に強いコリを感じる方が多いもの。この部分のコリを取り除き、解消するだけでも、ずいぶん楽になったと感じることができるのです。